建物の種類とその工法



▼木造軸組工法(在来工法)

 昔から建てられてきた建て方で、今まで本書では在来工法を中心に説明してきましたのであえて説明はしません。在来工法も地域によってモジュール(基準になる一つの広さの寸法の単位)が違い、部屋の広さが違うのです。

 例えば同じ八帖でも、関東間より関西間の方が二○パーセントほど広いのです。京間、越前間、九州間等もあります。私は木造住宅を建ててきた大工です。木造住宅が一番だと思っています。大工さんの腕をいかんなく発揮できる工法なのですから

▼鉄骨系プレハブ住宅

 骨組みに鉄骨を使う工法です。鉄は錆びに弱いため錆び止め処理をしっかりしておかなければなりません。特に海に近い地域では勧められない工法です。工事中に錆び止めペンキが剥がれていたら、必ず補修しておきましょう。補修しないで塞いでしまうと錆びは進行してしまいます。土台、柱などが錆で腐ってしまい、地震がきたらとんでもないことになるかもしれません。  

▼木質パネル住宅

 外壁にパネルを貼り強度をもたせる工法です。ツーバイフォー住宅も含みます。輸入住宅もこの種類です。木造軸組工法のようにしっかりした柱がありません。パネルを組み立てて作り上げる工法です。

▼鉄筋コンクリート住宅

 マンションはコンクリートで造られています。コンクリートは建ててから二○年間は水気を放出しているそうです。気密性の良いマンションは結露の問題があり、カビとダニに悩まされるのです。データー的にもコンクリートに囲まれている住宅は、健康に良いわけがありません。特に換気することが大切です。

 ですから理由もなく、コンクリート建て住宅にする必要はないのです。アレルギー体質の人はマンションに住むのは絶対にやめるべきです。

 最近はローコストなコンクリート住宅(マンションを含む)がありますが、地震には大丈夫なのでしょうか? 兵庫県の地震では大手建設業者が施工したマンションがかなりつぶれていましたが。



Copyright (C) 2003 Masuno. All Rights Reserved
E-mail address:masuno1@jcom.home.ne.jp