設計士と建築業者




けんかしちゃあ良い家はつくれないよ

建築業者を決める。

 設計した図面をもとに、設計した図面どおりに施工できるレベルの高い工務店に、見積りを依頼します。ここで大切なのは、工務店ならどこでもよいわけではありません。

 建て売りばかり建てている工務店や、大手住宅メーカーの下請け専門の工務店などはふさわしくありません。設計士が書いている繊細な図面を読み込めないのです。ですからそのような工務店は、現場で設計士とトラブルばかり起こしているのが現状です。

 「親戚に大工さんがいるからやらしてやって」と頼むのはよいのですが、大工さんの腕のレベルが低いと関係者皆が困るのです。建て主さんも損をします。

 「名人」といわれている大工さんがいても、はたして設計士さんとうまくいくかわかりません。と言うのは、名人ほど「わからずやの頑固者」なのです。そのような大工さんは設計士の存在を強く否定するのです。ですから設計士さんと話が合うはずがないのです。

特に設計士と大工さんが両方とも頑固だったら収拾がつきません。ここでは大工さんの選定が大きく左右します。

 施工する業者の候補を二〜三社にしぼります。そして設計図面を渡し、おのおのの業者で見積りをしてもらいます。このことを「合い見積り」といいます。

そして二〜三週間後に見積りが出てきます。見積書は各社おのおの金額が違います。ここで参考に、業者の見積書を解説します。



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